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何を感じるかである
伝えたいと思うのなら
感じることである
どう感じたか、どういう絵を想像したか
それが個性である
どうやったら生きているように見えるのだろうと、延々考えてもうんうん考えても
いつまで経~っても何処まで行~っても演技にはたどり着きません。
どう言えばわかるんやろなあ・・・。
演技に想像力は不可欠です。
・・・今バナナを食べて・・・ああ美味しい・・・
こういう想像なら、そう難しくはないと思うのですが、
・・・今、恋人に・・・好きと言いたい・・・が・・・言えない・・・
こんな人を演じて欲しいというと、
「好きなら好きって言えばええやんな~」「私やったら絶対言うわ」
と、演じられない人によく出会います。
自分に似た経験がないから分からない、また自分なら絶対そうはしないからその役は演じられないというのです。
話が飛びますが、
親は子供に、「道路に飛び出したら危ないよ」と教えます。車がそこまで走ってきていたら絶対ひかれますから。
大切な子供なので何回も同じ事を言って聞かせます。
しかし、一回飛び出してひかれそうになって冷や汗をかいたら、次からは飛び出さないかもしれません。
想像させるより経験させるほうが学習するのは早いように思います。
「働くって大変なのよ」と教えなくても働いてみればその大変さは分かるでしょう。
でもだからといって何もかも経験できません。ですから経験できないことは想像で補いましょう。
多くの経験をすれば、そこから多くの想像をすることも可能になります。
演技を勉強しているかたもしていないかたも、ぜひ多くの経験をしていただきたいです。
いろんなことにチャレンジしてほしいねんなあ。
ある冬の日です。
洗面台の前に立って顔を洗いました。
顔を拭こうとタオルを取ろうとしたら、あら?どこへいったのかしら?
タオルは足の上に落ちていました。
全く気づきませんでした。
私は靴下を二枚履き、その上スリッパも履いていました。
これではタオルが落ちても足は何も感じないでしょう。
何かを感じたいのなら、薄着をしましょう。
体にも心にも。
衣のぶ厚い天ぷらはいけません。
意識的にやりなさい、と授業でいうことがあります。
意識的にやるというのは、
わざわざ!
やるということです。
なんとなく行うのではなく、意識的に行うと受ける刺激の
量が増えます。
意識的に生きることをお勧めします。
桜の絵を描くならば、桜を良く見るでしょう。観察するでしょう。
人間を演じるのであれば人間を観察しましょう。
ドキュメントを見てください。またニュースなどで人の表情を観察してみてください。もちろん街中で人間をよっく見て下さい。
悲しんでいる人が必ず泣いているわけでなく、喜んでいる人が必ずにこにこしているわけではないです。
やさしそうに見える人がいれば、そう見えるのは何が理由なのか、この人は看護婦さんかなと思ったら何故そう思ったのか、探ってみましょう。
本物を見ることが大事やねんなあ。
ある日私は外を歩いていました。向こうからオッサンが自転車に乗ってやって来ました。
オッサンは歩いている私をブッ飛ばして走り去りました。
い・いた・・い・・・
その日の私は虫の居所がよかったので、オッサンはどこかへ消えました。
もしあのオッサンを捕まえて、「さっき私を跳ね飛ばしたやろ!」と聞いたら、きっとこう答えます。「知らん。」と。
オッサンは私を感受しなかったのです。あのオッサンにとって、私は存在しなかったのです。いないものはよけられません。
もし私を感受していたら、認識していたら、次のようになるはずです。
(オッサンの心) 「あ、前に人がおる。このまま走ったらぶつかる。ぶつかったらあの人は痛い。だからワシはよけなあかん。」
オッサンには感受性もないし、想像力も気遣いもなんにもないのです。
オッサンの脳からは私は見えません。風も感じられません。もしかしたら乗っている自転車のサドルやペダルやハンドルも感じられないのかも知れません。
・・・だとするとオッサンは自転車なしで何も無い宇宙を走っていることになります。(あ、でもその宇宙を感じる力も無い、となると・・・)
最後に。
しかしオッサンは壁にはぶつからず走り去りました。
ぼーっとしてたら何にも感じへんねんなあ。
感受性の磨き方とは?!
感受性を磨くには、感受性をより多く使います。
(そのまんまですね)
ひとつには脳への刺激を増やすことです。刺激を受けると必ず何かを感じます。
家の中を見回すだけでも、目から無数の刺激を受けています。
御飯を食べたら、美味しいとか、甘いとか、おなかいっぱいやとか、何かを感じるでしょう。つまり御飯を食べるだけでも感受性は磨かれているのです。
でももっと磨こうと思うのなら、自分から刺激に向かっていってください。
毎日家でじーっとしているのと、アルバイトに、映画を見に、友達と遊びになど、行動するのとどちらが刺激が多いでしょうか。
行動してください。
行動するとその先には、 ”面白い” があったり、 ”困った” があったり、 ”痛い” があったりします。
その他に、 ”感動” があるかもしれませんし、 ”ありがとう” があるかもしれません。
(うおー!もあります。なんてこったい!もあるでしょう。時には、おーまいがー!!も・・・)
何が待ち受けているかは分かりませんが、何もせずじーーーーーーーっとしているよりは刺激は多く、それに伴って心が動くことは間違いありません。
感受性を磨きたいのなら、 ”まず行動” やねんなあ。
嫌いな人に、好きって言うことができても、好きにはなれません。
でも、役はそうではだめです。
好きなんですから好きなんです。相手役の人が嫌いでも、私の演じている役の人は相手の役が好きなんです。
役を維持します。好きという気持ちで維持します。
時々、自分の本当に好きな人を思い浮かべて相手役を好きだということにしておく人がいるらしいですが、それは全くの間違い勘違いです。
役で生きなあかんねんなあ。
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片付け物だけやってりゃいいのに、こっそり演技の研究や実験をしています。